老後生活を支える年金ですが、実際にいくら払って、いくら貰えるのか?
目次
年金の種類は、大きく分けて3種類。最も気になるのは老齢年金
我々は、一体どれ程もらえるのか?
これを把握すると、「老後は年金と貯金だけで暮らせるのか?」「どのくらい仕事を続けるべきなのか?」などが判断しやすくなります。
この違いはとても簡単で、こちらのように理解しておきましょう。
- 老齢年金・・・老後にもらえる年金
- 遺族年金・・・遺族が亡くなった時にもらえる年金
- 障害年金・・・病気や怪我で生活に支障が出た時にもらえる年金
あなたがもらえる老齢年金はコレ
老齢年金の種類には2つあり、国民年金(基礎年金)と厚生年金に分かれます。その違いはシンプルに下記のように覚えておきましょう。
- サラリーマンや公務員は、両方もらえる(国民年金+厚生年金)。
- 自営業・フリーランスなどの自由業は、国民年金のみ。
皆、どのくらい年金をもらえるのか?(国民年金編)
では、実際に国民年金(基礎年金)はどのくらい貰えるのでしょうか?これは納めた年金額・期間や働き方によって変わるため、分かりやすく平均値で見てみましょう。まずは、サラリーマンも自営業の方も受け取れる国民年金からです。
サラリーマンや公務員の方は、毎月給料から引かれているので意識しにくいですが、国民年金は20歳から毎月約1,6000円ほど支払っています(毎年見直されます)。1年で約20万円。60歳までの40年だと約800万円払いますね。
ちなみに、令和元年度(平成31年4月~令和2年3月まで)は月額16,410円でした。
国民年金の保険料はいくらですか。|日本年金機構
20歳から40年間、満額支払うと…?
全体の平均は約5万5,000円ほど
実際のところ、40年満額で払っている方は稀です。平均受給額は月に5万5,000円となっていますね。(厚生労働省「平成28年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」より)
よって「国民年金はおおよそ、月に5万円前後もらえるもの」と考えておきましょう。
国民年金(基礎年金)は遅らせると最大42%増える
サラリーマン・公務員の方は、さらに厚生年金が追加される!どのくらいもらえるの?
先ほども伝えたように、サラリーマンや公務員の方には、国民年金に加えて厚生年金が支払われます。では、どのくらいもらえるのでしょうか?厚生年金は国民年金と違い、一律に決められた上限がなく、主に下記の3つで変動します。
- 実際に勤めている時の収入
- 生年月日
- 家族構成
収入に応じた受給額の目安表と平均を解説
ちなみに、こちらが月の収入に応じた受給額の目安表です。
国民・厚生年金に40年加入した場合
在職時の平均月収 | 国民年金 月額 | 厚生年金 月額 | 合計で… 月額 |
---|---|---|---|
25万円 | 約6.5万円 | 約7.5万円 | 約14.0万円 |
30万円 | 約9.0万円 | 約15.5万円 | |
35万円 | 約10.5万円 | 約17.0万円 | |
40万円 | 約12.0万円 | 約18.5万円 | |
45万円 | 約13.5万円 | 約20.0万円 |
国民・厚生年金に30年加入した場合
在職時の平均月収 | 国民年金 月額 | 厚生年金 月額 | 合計で… 月額 |
---|---|---|---|
25万円 | 約4.8万円 | 約5.6万円 | 約10.5万円 |
30万円 | 約6.7万円 | 約11.6万円 | |
35万円 | 約7.8万円 | 約12.7万円 | |
40万円 | 約9.0万円 | 約13.9万円 | |
45万円 | 約10.1万円 | 約15.0万円 |
合計額を見れば、実際にどのくらい貰えるのか?目安がつくかと思います。是非参考にしてください。
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