老後資金はいくらあれば安心なの?一般的な夫婦2人は約1,500万円である理由

老後資金-家計簿

老後資金はいくらあれば安心なのか?

松井証券が全国の男女(20代〜60代:800名)にアンケートをとった所、実に91.4%の人が「貯蓄だけではまず老後資金が足りない」と答えています(松井証券株式会社調べ:2020年9月)。

では、実際のところ、定年までに我々はいくら貯めておけば良いのか?一つの目安として、夫婦2人で約1,500万円が妥当とされています。その理由を解説します。

老後に普通の生活をしようとすると、毎月・約4万円足りない

老後の暮らし

結論から言うと上記の通り。

今の日本では老後に普通の生活をしようとすると、平均的な収入がある人でも毎月4万円ほどの赤字がでます。

総務省統計局によると、夫婦2人(夫:65歳・妻:60歳)が定年後にかかる生活費は、平均で月23万5,615円。

内訳は下記の通りです。

食費6万5,319円
住居(家賃)1万3,625円
光熱・水道1万9,905円
家具・家事用品9,385円
被服・履物6,171円
保険医療1万5,181円
交通・通信2万8,071円
教育2万円
娯楽・教養2万4,239円
他・交際費など5万3,717円
合計23万5,616円
出典:総務省統計局「家系調査報告書」平成30年

一方、定年後の無職夫婦の毎月の世帯収入は、手取りで19万3,743円(公的年金など)。

毎月 – 4万1,872円足りないわけです。年間にすると約50万円足りない計算です。

65歳から95歳の30年生きるとしたら、1,507万円足りません。この分を現役世代からしっかりと貯金しておく必要があるわけです。

「95歳までは生きられないでしょ」と思いそうですが、上記は家のローン(家賃)を払い終えていることが前提の計算。定年後もローンを払い続ける人は1割以上いるので、人によっては2,000万円〜3,000万円足りなくなることも十分あります。

老後の貯金=1,500万円は、1つの目安として覚えておきましょう。