しばらくiPhoneを使っていると、バッテリーの減りが異常に早いことがあるはず。その原因の9割以上は、バッテリーの経年劣化によるものです。
例えば、Apple公式からは下記のように説明されてます。
iPhoneのバッテリーは、フル充電サイクルを500回繰り返した時に、本来の容量の最大80パーセントを維持できるように設計されています。
この劣化スピードは端末によって変わり、目安は下記の通り。
端末名 | 充電回数 |
---|---|
iPhone | 500回 |
iPad | 1000回 |
iPod | 400回 |
MacBook | 1000回 |
ただ、上の回数だけでは今使ってるiPhoneがどれだけ劣化してるのか判断できません。そこで…
iPhoneに使われているリチウム・イオン・バッテリーを含めた統合的な基準から、iPhoneは約3年を想定寿命としていることが公表されています(経済誌Forbes JAPAN 2016年4月19日号より)。
とはいえ、使い方によっては寿命がしっかり伸びるので、1つの目安として覚えておきましょう。
目次
バッテリーの劣化状態を確認する方法
バッテリーの劣化レベル(現在の最大容量)は設定アプリから簡単に確認できます。
方法は下記の通り。「設定」→「バッテリー」をタップ。
続いて「バッテリーの状態」を選ぶと、「最大容量」という項目が出ます。
なお、上記の85%という結果は、iPhoneを2年2ヶ月使ったものです。充電は1日1回程度。
80%未満になると、交換の推奨メッセージが表示される
バッテリーが著しく劣化して最大容量が80%未満になると、下記のようなテキストも表示されます。
先ほどと同じように「設定」→「バッテリー」をタップしましょう。
続いて「バッテリーの状態」→上部をチェック。ここがバッテリーの状態に応じて変化します。
上記は正常な証。
バッテリーが著しく劣化している時は、下記のような表示になります。
また、iOSのバージョンによっては「設定」→「バッテリー」の画面に下記のようなお知らせが表示されますね。
交換の目安は、最大容量80%未満
Apple公式のバッテリー交換料金は下記の通り。配送修理・持ち込み修理と2つありますが、注意点があります。
バッテリー交換の料金表 機種名 保証
対象外Apple Care+ iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max、
iPhone XR、iPhone 11 Pro Max、
iPhone 11 Pro、iPhone 11、iPhone 12 Pro Max、iPhone 12 Pro、iPhone 12、iPhone 12 mini7,400円 0円 iPhone SE (第 2 世代)、iPhone SE、
iPhone 6、iPhone 6 Plus、
iPhone 6s、iPhone 6s Plus、
iPhone 7、iPhone 7 Plus、
iPhone 8、iPhone 8 Plus、
およびその他すべての対象モデル5,400円 0円
Apple Care+に加入していると無償交換ですが、バッテリーの最大容量が80%未満のiPhoneが対象なので要注意なのです。
Apple Care+ ハードウェア製品保証:保持容量が本来の容量の80%未満になった場合のバッテリー修理サービス
またバッテリーの交換を申請すると、5日間〜7日間はiPhoneが手元に返ってこないので、これも注意です。
Apple Care+に入っているかは、下記のページにiPhoneのシリアルナンバー(※)を入れて確認できます。
保証状況とサービス期間を確認する
(※)シリアルナンバーは、iPhoneの「設定」→「一般」→「情報」で確認できます。
自分で交換するか、モバイルバッテリーを1つ持つと便利
バッテリーの交換は自分でも出来ます。
新品のバッテリーや交換キットはAmazonで買えますが、難易度がほんの少し高いので要注意。
また、モバイルバッテリーを持つのもおすすめです。
例えば、容量10000mAhの製品を使うとiPhoneを2〜3回フル充電できます。最大容量が80%になっても常に持ち歩けば300%以上になるので安心ですね。
バッテリーを劣化させないコツ
劣化させないコツは下記の通り。基本的に公式発表されている方法です。
- 0%まで使い切ってから充電する(充電頻度を少なくすること)
- 「最適化されたバッテリー充電」をオンにする
- 「低電力モード」をオンにする
- 周りの温度を0〜35℃の状態で使う
設定方法は、こちらの記事で解説しているので参考にどうぞ。
おすすめの対処法も解説するので、参考にどうぞ。