Amazonで買った品には、誰でも感想(レビュー)が書けます。
買う前の参考になりますが、中には信用できないレビューがあるのも事実。
米国のセキュリティ専門チーム「Safety Detectives」が調査したところ、残念なことに、
一部のAmazonに出店している企業もしくは個人側は「不正なレビューをつける専門の組織」に依頼して商品を購入させ、その後「星5」のレビューをつけさせている可能性が高いとのこと。
不正レビューに関与している人数は、推定20万人以上。
これを受けてか、Amazon公式は2021年から商品の購入者にギフト券・クーポンなどをプレゼントして、レビューをお願いする店をBAN(停止処分)してます。
おまけあげるから、レビュー書いてね!というやつですね。
そもそもAmazonでは、2016年から報酬付きのレビューを完全に禁止しており、規約違反。
今後、減ることが期待できますが、店の数が膨大なので、全て把握してるとは限りません。自分で見分ける必要もあるでしょう。
というわけで、偽物のブランドや偽りの中古品を買わないように、本記事では、簡単な見分け方を解説します。
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目次
これまで停止処分を受けたブランドの例
過去にAmazonで販売停止になったメーカー・ブランドは、下記のような店です。本社が中国ですね…。
ブランド名 | 会社名 | 本社 | 停止月 |
---|---|---|---|
AUKEY | Aukey Technology Co.,Ltd | 中国 | 2021年5月 |
RAVPower | 株式会社 SUNVALLEY JAPAN | 中国 | 2021年6月 |
Taotronics | |||
MPOW | 株式会社 MPOW JAPAN | 中国 | 2021年5月 |
主にモバイルバッテリー・イヤホンなど、生活家電を販売している有名な企業です。売れ筋ランキングでもよく見るブランドですね。
怪しい商品を見分ける、基本的な3つの方法
Amazonの商品画面を見ると、怪しい商品が判別できます。例えば、元Amazon社の新田さんによると、下記のような商品は要注意とのこと。
元アマゾンとして言いますがポチる前に確認してください!
①商品名の先頭が「メーカー・ブランド名」※規約
②写真の1枚目は「商品単体のみ」※規約
③レビュー分布が「F型」(5→1の順に少なくなる)①②ができていないのは規約違反なので怪しい業者の可能性高いですー!気をつけなはれ〜
— 新田順|㍿ワークポッツ 創業者 (@workpods_jun) May 25, 2020
少し分かりづらいので、に詳しく解説します。こんな商品は怪しいので要注意。
1.商品名の先頭がメーカー・ブランド名じゃない
Amazonの出店規約では、商品名の先頭はメーカー名、もしくはブランド名という決まりのようです。
実際に国産のパナソニック製品を見てみると
全て会社名が先頭に入ってますね。
検索されやすいように、やたら長いタイトルをつけた商品も気をつけた方がよさそうです。
2.写真の1枚目が商品単体ではない
Amazonの規約によると、商品写真の1枚目は「商品の単体を写したもの」がルールとのこと。
例えば、こちら。1枚目の写真が単体ではなく、商品を買っても付いてこないが色々と映り込んでます。
品物によっては「写真の物は全て付属で付いてくるんだ」と勘違いしそう。1枚目は単体の写真というルールは、恐らくこれを防ぐためでしょう。
販売業社のホームページを探しても見つかりませんでしたが、会社名に中国語が入っていたので、中国企業と思われます。
ちなみに日本のSONY製品を見てみると
1枚目の写真は、商品単体になってますね。
3.レビューがF型じゃない(星5と1が極端に多い)
F型とはこんな感じのレビューです。
350件ものレビューが付いており、星5が1番多いものの、星2〜4あたりの人も一定数いるというもの。レビュー数が少ないと当てになりませんが、ある程度の量なら信頼できます。
逆に大量にレビューが付いており、なおかつ星5と1と両極端になっている商品は疑った方がいいです。
より避けるための4つの方法
上記に加えて、こちらの方法もおすすめです。
1.レビューしている人の公開プロフィールを見よう
商品にレビューを書いた人のプロフィールは公開されており、その人のアイコンや名前を押すと、他に買った商品のレビューも見られます。
稀に、業者の回し者か?と思うほど全部の商品に星5をつけ、宣伝文句かのようにベタ褒めしている人がいるので要注意。その人が買った商品は少し疑った方が良いです。
商品に満足した時だけ書く人もいますが、正当な評価をする人ほど、星1〜4でバラけるものです。
2.聞いたことのない会社名は、ネット検索でHPを確認しよう
聞いたことのない会社やブランド名は、とりあえずネット検索しましょう。
まともなホームページもない会社は、不良品やメーカー保証の問い合わせにも応じない可能性があるので要注意。
また、転売の店もホームページを持ってないことが多いです。中古品を避けたいなら調べましょう。
3.ベストセラー1位やAmazon’sチョイス=100%安心ではないと知ろう
下記のようなアイコンがあると、なんだか少し安心しますが、100%安全なレビューを保証するものじゃありません。
理由は下記の通り。
良い商品である可能性は高いですが、必ずしも本物のレビューとは限らないので気をつけましょう。
4.とりあえず中国メーカーを避ける
全てではないですが、やはり規約違反をしている店が多い印象です。実際にAmazonからアカウントを停止されている店も本社が中国の企業というのが現実。なるべく避けた方がいいでしょう。
こちらの記事で解説したコマンドを使えば、個人やAmazon以外の業者が販売している「Amazonマーケットプレイス」の商品を除外できます。
検索結果のURLの最後にこちらを追加して、再検索すればOK。詳しい使い方は、上記の記事を参考にどうぞ。